【生活習慣病】本当にコレステロールは健康な体の敵なのかについてのお話

健康診断で

「コレステロールの値が高いね」

「脂質を減らした食生活にしましょう」

「コレステロール降下剤処方しておきますね」

あなたやあなたの周りで

このように病院で言われた方はおられませんか?

心筋梗塞・脳梗塞・動脈硬化症を引き起こすため

「コレステロールは悪だ!」

と言わんばかりの物言いを

テレビや新聞、健康雑誌などで見るため

あなたもコレステロールに

良いイメージはないかもしれませんね!

ですが今回はその常識を覆す

そんなお話をしますね!

そもそもコレステロールは「脂質」の一種で

LDLコレステロール(悪玉コレステロール)

HDLコレステロール(善玉コレステロール)

といった種類もあります。

コレステロールは食事から20%

肝臓から80%生成され

脳は水分を除くと40%が脂質で構成され

そのうちの30%がコレステロールが含まれます。

また、人間の細胞膜の形成、

ステロイドホルモン(女性ホルモン、男性ホルモン

副腎皮質ホルモンなど)の材料、

胆汁の原料として働く非常に重要な成分です。

さらにコレステロールは血管内にできた

傷を修復する作用があります。

ここで一つ気になるのが

「コレステロールが上がると

血液がドロドロになったり

血管が脆くなるんじゃないの?」ということ。

そうなんです!

今日の本題ですが

コレステロールは血管を脆く、血液をドロドロに

するというわけではありません」

血管内に傷ができると

LDLコレステロールが肝臓からコレステロールを

傷ができた現場へ運び

コレステロールが血管内皮の傷を修復します。

修復した後にはHDLコレステロールが

コレステロールを肝臓へ戻す役割をしています。

コレステロールはもはや

正義の味方なんです!

もし、コレステロール値が高い方は

血管内がボロボロでコレステロールが

修復しなくてはいけなく、

数値が高ければ高いほど

修復に労力を費やさなければ

いけなくなっている状態です。

そんな状態なのに

コレステロール降下剤で

血中のコレステロール値を下げてしまうと

どうなるでしょう?

修復作業員を減らすことになるので

血管はどんどん蝕まれていきます。

では、脳梗塞、心筋梗塞、動脈硬化症など

血管を脆くさせ、血流を阻害するものは何か?

それは

『糖』

です。

血液中に糖が過剰になっている状態

いわゆる「高血糖」状態になると

糖は正常なタンパク質や脂質と結合し

血管内皮細胞を傷つけていきます。

これがいわゆる

『糖化』

という現象です。

「酸化」が体の「サビ」と言われるのに対し

「糖化」は体の「コゲ」と揶揄されます。

本来は多少の糖であれば

血管内皮細胞が傷つけられても

コレステロールなどが修復しますが

血中の糖が多ければ多いほど

タンパク質や脂質と結合するため

コレステロールも巻き込まれ

血管内皮に蓄積され

梗塞や硬化を招きます。

コレステロールは今まで

悪者のように扱われてきましたが

本当は健康な体のために

働いてくれている功労者です。

コレステロール値が高いのは

確かに血管内はいい状態ではありません。

ですがこれは数字上の結果であり

引き起こした張本人は「糖」です。

ここをしっかりと理解しておかなければ

誤った対策をしてしまいます。

冒頭でもお話したように

コレステロールは脳を構成する成分であり

細胞膜やホルモン、胆汁の生成、

血管内の修復などをしているため

脂質を制限した食事をすることで

細胞膜は脆くなり免疫力は低下します。

胆汁が分泌されず消化不良や血液にも影響を及ぼし

ホルモンの生成が低下するため

女性は特に影響を受けやすく

生理不順、生理痛、不妊にまでなるケースもあるため

過度の食事制限のダイエットや

偏った食事には気をつけなければいけません。

また、血中コレステロールが高いからといって

安易に「コレステロール降下剤」を

服用するのは考えものです。

とあるデータではコレステロール降下剤を

服用することで「うつ病」を発生させるリスクが

上がり、自殺率も上がるというものも

あります。

まずは食事から見直していくことをおすすめします。

当院では食事のアドバイスや

サプリメントのアドバイスも

させていただいていますので

お困りの方はお気軽に

ご相談ください。

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