間違えがちな「筋(すじ)」と「筋肉」の違いとは何かについてのお話
患者さんとのお話で
ちょくちょく出てくるこんな会話
「この痛いのは筋肉ですか?
それとも筋ですか?」
この「筋」と「筋肉」についての
おはなしは割と多いです。
私自身、体の勉強をするまでは
「痛っ、筋違えたわ!」と
よく言っていました。
ですが専門学校で
体の勉強をしていくと
「筋(すじ)」という言葉は出てきません。
なので「筋」という言葉は
正式名称ではないということです。
ここで一度筋肉の構造を簡単に
画像を用いてご説明します。
画像の通り筋肉は
「腱」という強い結合組織が起始部と
停止部に存在しており
筋肉が骨につく際の仲介役を
担っています。
鶏肉を調理する際に白い筋があるものは
「腱」ということです。
腱は筋肉と違い
伸縮性は乏しく血流も乏しいため
一度腱が切れてしまうと
自己再生することは困難です。
また、「腱鞘炎」という言葉を
耳にされたことがある方も
おられると思いますが
「腱鞘」とは
腱が浮き上がらないために
トンネルのように鞘が存在しています。
その腱鞘が繰り返し摩擦や
外力が働くことにより
炎症を起こす現象です。
さらに「バネ指」という現象は
無理に使いすぎ、腱に繰り返し
刺激が加わることにより
腱が肥厚し
腱鞘をすり抜ける際に
引っかかってしまい
曲げ伸ばしに障害が起こる現象です。
これらは筋肉の疲労により
血流量が低下し
筋肉の弾力が低下することにより
腱にかかる負担があるからです。
なので腱鞘炎やバネ指、腱断裂に
ならないためには
正しい体の使い方をすることと
定期的にストレッチをすること、
睡眠、運動、栄養をしっかりと
取ることが重要ということです。
話を戻しますが
「筋(すじ)」というものは
解剖学上正式名称としては存在しておらず
表面上に触れる筋張ったものは
基本的には筋肉が硬直しているものか
筋肉の両端に存在する
筋肉と骨をつなぐ強い結合組織である
「腱」のことを指すことも
言えると思います。
何はともあれ
正しく筋肉・関節を使うためには
姿勢が非常に重要になります。
何か症状が出てからでは
時間も費用もかかります。
「未病治療」まだ症状が出ていない
状態からしっかりとケアしていくことを
お勧めいたします。
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