無意識にしている歯の食いしばりがもたらす影響が恐ろしい件について
無意識にやっている「食いしばり」
「噛む」という行為は物を食べやすくするために
行うものですが
普段、必要のないタイミングで常に
噛み締めていることがあります。
それが「食いしばり」
そもそも食いしばる時はどんな時かというと
「力を入れるとき」
「怒っている時」
「悔しい時」
などが思い浮かぶでしょう。
そう、食いしばるということは
力を発揮するときや緊張状態に
行うもの。
自律神経で言うところの「交感神経」優位
つまり、スイッチオンの状態です。
もちろん交感神経を優位にさせる場面では
必要なことですが
リラックスしている時にも食いしばっていたら
どうなるでしょう?
休んでいるつもりでも全身の筋肉は
緊張状態であり
本当は休めていない状態です。
これが「寝ている時」に起こると
どうでしょう?
睡眠は交感神経と副交感神経が
周期的なサイクルで優位になりますが
それが食いしばり、歯軋りで
交感神経が常に優位になり
自分は寝ているつもりでも
体も脳も休めてはいません。
そのため「起きてもすっきりしない」
「疲れが取れない」「寝ると肩が凝る」
「腰が痛い」などの症状があり
さらには「不眠」といったことまで起こります。
そもそも噛むと
上位頚椎(首の付け根)は固定され
首周囲の筋肉は緊張し
咀嚼時に頭部を安定させ嚥下しやすくします。
そのため普段から食いしばっていると
首周囲の筋肉は硬くなり
肩こりになりやすいです。
さらに噛みやすい姿勢は首が屈曲方向に
向けば向くほど噛みやすく
伸展方向では逆に口を開けやすくなります。
一度ご自身でも下を向いた状態と上を向いた状態で
口の開け閉めをしてみてください。
下を向いた方が噛みやすく逆に口は開けにくいと
思います。
と、言うことはどんな人が
食いしばりやすいかというと
「猫背」の方がそれに該当します。
猫背姿勢は頭部が前に傾き
上を向くのがしんどいので自然と下を向きます。
なので普段の姿勢から噛み締めやすい姿勢を
とっていることになり、
さらに上位頚椎がロックされることにより
より一層正しい姿勢を取りづらくなります。
悪循環ですよね…
では、正しい口のポジションとは
どう言うものなのか?
それは歯と歯の間は指二本分開け
唇は閉じる状態です。
このポジションが咀嚼に関わる筋肉が
緩んでいる状態です。
もちろん猫背の状態はNGです。
ご自身で普段不意に確認してみてください。
歯と歯がくっついていると
顔、首、肩周りの筋肉は緊張状態と
いうことです。
ぜひ一度確認してみてください。