梅雨に体調が悪くなる原因は”自律神経の乱れ”だった?|今すぐできる簡単セルフケア3選

梅雨に入ってから「ずっとだるい…」と感じていませんか?
「朝から身体が重い」「やる気が出ない」「何もしていないのに疲れている」
そんな不調、もしかしたら”梅雨”特有の”自律神経の乱れ”かもしれません。
実はこの季節、【気圧・湿度・気温】の変化によって、私たちの自律神経はとても不安定になりやすいです。
鍼灸師として臨床に関わる中でも、「梅雨時期に不調を訴える方」は年々増えています。
今回は東洋医学と現代医学の視点を交えて「梅雨に起こる体調不良の正体」と「今日からできる自律神経セルフケア3選」をご紹介します。
なぜ梅雨に体調が悪くなるの?
【東洋医学と現代医学の視点】
■気圧と湿度の変化が、自律神経を乱す
梅雨になると、低気圧が続きます。
この気圧の低下は、体にとって「ストレス刺激」の一種。
特に交感神経が働きにくくなり、副交感神経が優位になることで
・眠気
・倦怠感(だるさ)
・頭重感
・胃腸の不調
といった症状が出やすくなります。
さらに湿度が高まることで、体内の「水分代謝」が低下。
これが「むくみ」や「関節の違和感」、「頭が重い感覚」に繋がります。
■東洋医学でいう「湿邪」「脾虚」との関係
東洋医学では、梅雨のような高湿度の気候は「湿邪(しつじゃ)」という邪気に分類されます。
湿邪は、身体に”重だるさ”や”流れの悪さ”をもたらし、
特に【脾(ひ)】=消化吸収の働きに影響を与えると考えられています。
そのため
・食欲がない
・お腹が張る
・倦怠感が取れない
といった「脾虚タイプ」の症状が出やすくなるのです。
自律神経を整える簡単
セルフケア3選【1日5分でOK】
①耳引っ張りリセット|副交感神経にスイッチON
耳には脳神経が集中しており、自律神経の調整ポイントがたくさんあります。
方法はとても簡単。
・両耳を上下・斜めに優しく引っ張る
・深呼吸しながら10〜20秒ずつ
・朝・寝る前に1セットずつがおすすめ!
副交感神経が落ち着き、全身の緊張がふっと緩みます。
②足湯+かかと刺激|「腎」を温めると自律神経が整う
東洋医学では「腎」は生命の根源。自律神経との関わりも深く、
梅雨の冷えで腎が弱まると不眠や疲労感の原因になります。
・足湯で足首まで5〜10分温める(38〜40℃のぬるま湯でOK)
・その後、かかとの内側(太谿穴)を親指で3分押す

たったこれだけでも心部体温が上がり、自律神経のバランスが整います。
③ばんざい深呼吸
背骨の左右には、自律神経の通りっみち(交感神経幹)が走っています。
そのためばんざいをすることで背骨にストレッチがかかり
さらに深呼吸をすることで背骨の細かい筋肉まで刺激を入れることができます。
・手を真上に上げてお腹と胸が伸びる感覚を感じる
・上げた手が止まったところで深呼吸(4秒で吸ってゆっくり吐き切る)
・1回3セットを1日3回を目処に
施術を受けられない日でも、自宅で自律神経をメンテナンスできます。
まとめ
「梅雨のだるさ」は身体のセンサーが敏感に
梅雨の不調は「体質が悪い」のではなく、外部環境にちゃんと反応できている証拠です。
だからこそ、無理して頑張りすぎず季節の変化に対応できる身体のケアを心がけてみてください。